
タイヤローテーションというのは、自動車の前後のタイヤを入れ替えることをいいます。
右フロントのタイヤを右リアに、左フロントのタイヤを左リアに入れ替えます。
左右を入れ替えることは特別な理由がない限り一般的に行うことはありません。
ただし、これには注意が必要で、タイヤローテーションをすることができるのは前後のタイヤサイズが同じでなければいけません。
最近の車の中には、前後でタイヤサイズの異なるタイヤを装着している車もあるのでタイヤローテーションをしようと考えている人は必ず注意してください。
なぜ、タイヤローテーションをするのでしょうか?
それは、タイヤの性能を最大限使い切るために前後のタイヤの磨耗(減り)を同じようにするためです。
車にはFFといわれる前輪駆動、FRといわれる、4WDといわれる四輪駆動があります。
それぞれの車には特徴があり、おもしろいことにタイヤの減り方にも違いが見られます。
FF車はフロントタイヤで車を動かし、フロントタイヤでハンドルをきるのでとにかくフロントタイヤが減ります。
反対にリアタイヤは転がっているだけなのでほとんどタイヤは減りません。
FR車はリアタイヤで車を押し出すように動かします。
FF車と同じようにフロントタイヤでハンドルをきりますが、リアタイヤで押し出す方がパワーが必要になるのでリアタイヤが早く減ります。
4WD車は前後4輪で車を動かしますが、車の特性上FF車に近くなっているので、フロントタイヤが早く減ります。
このように車はそれぞれ駆動の違いで前後4輪が同じように減っていきません。
タイヤローテーションをぜずに減りの早いタイヤだけを交換していると、交換しているタイヤは常に新しいタイヤで十分な性能を発揮しますが、交換していないタイヤはたとえ残り溝が十分あったとしても経年劣化などにより性能を十分に発揮することができません。
そのタイヤの減りを同じようにして、タイヤ交換のタイミングを同じにすることによって、経年劣化などによるタイヤの性能の違いが出ないようにするのがタイヤローテーションです。
タイヤローテーションの記事を書いていながらおかしな話ですが、わたしはタイヤローテーションをしない派です。
かれこれ20年以上車に乗ってきていますが、タイヤローテーションをしたことがありません。
それはなぜかというと、走行距離が年間20,000km以上なのでローテーションをする以前にタイヤを交換することになるからです。
FR車なのでリアタイヤの減りが早いのですが、リアタイヤを交換するときにその新しく入れたタイヤをそのままリアにいれずにフロントに入れます。そしてフロントに入れていたタイヤをリアに入れることによってタイヤ交換と同時にタイヤローテーションをしていることになります。
あれ?結局、タイヤローテーションをしていますね。
タイヤローテーションをするタイミングは、一般的には20,000kmごとといわれていますが、これは装着しているタイヤや走り方によって違いますので一概に20,000kmごととはいいにくいです。
1ヶ月に1度はタイヤの空気圧やタイヤの磨耗、減りをチェックしてじょうずにタイヤローテーションをするようにしましょう。