
ユーザー車検とは、使用者が自ら自動車を車検場へ持ち込んで検査を受けることいいます。
わたしは、かれこれ20年ほど前から自動車の車検はディーラーなどの整備工場ではなく、直接陸運支局の検査場へ持ち込んでユーザー車検を受けています。
このユーザー車検ですが、デーラー車検との違いは何なのでしょうか。
まずはその違いから見ていきましょう。
ディーラー車検の特徴は、不具合箇所や消耗部品などをチェックしてくれます。必要に応じて部品交換などを行ってくれますが、その分費用は高目となります。
一般的に普通車で120,000円~くらいになります。
しかし、ディーラー車検は次に車検までの2年間安心して乗れるよう整備を行うので、ディーラー車検を受けておけば次の車検までの間の2年間は安心して乗ることができます。
一方ユーザー車検はディーラー車検に比べて大幅に費用を抑えることができます。
ユーザー車検は普通車で約60,000円で済みますが、ディーラー車検との大きな違いは整備を行っていないということです。
陸運支局の車検場では検査時に検査基準をクリアしているかを判定しているだけですので、注意してください。
ユーザー車検を受ける際にはこの違いを十分に理解したうえでチャレンジするようにしましょう。
それでは簡単に車検の流れを説明していきましょう。
車検場での検査は、検査ラインへ入る前にまず外観検査から始まります。外観検査はウインカー左右、ハザードランプ、ヘッドライト上下、スモールランプ、ブレーキなどのライト類の確認、ワイパー、ウォッシャー液、ホーンの確認です。
この検査で注意しなければいけないのは、ナンバー灯の球切れですね。意外と見落としがちになると思いますので注意してください。
外観検査が終わると、いよいよ検査ラインとなりますが、進行方向上部に指示パネルがありますので、それを見ながらやれば難しくはないので安心してください。
ブレーキの検査項目は、フロントブレーキ、リアブレーキ、サイドブレーキです。指示パネルに、踏む、はなすの指示が出るので、ローラーにタイヤをのせてその指示に従います。結果はその場で○×表示されるのですぐにわかります。
ここではローラーにきちんとタイヤを乗せられていない人がけっこういるので、落ち着いてローラーにタイヤをのせるようにしましょう。
続いては、スピードメーターの検査です。
スピードメーターの検査はローラーにタイヤをのせて指定の速度(40km/h)になったらボタンを押します。検査場によってはパッシングをするところもあるかと思います、
最初はきっちり40km/hでないといけないと思い、緊張するかもしれませんがメーターの誤差もあるのでだいたい40km(プラスマイナス5km/hならOKです。)で合格します。
次はヘッドライトの光軸検査です。光軸検査とはヘッドライトの高さや方向を検査します。指定の位置で止まるとテレビのような機械が前に出てくるので、ハイビームで点灯していれば勝手に検査してくれます。
実はここまでの検査の途中でサイドスリップの検査もありますが、車を進めている間に終わってしまうので特に注意することはありません。
後半は、作業員による下まわりの検査です。
エンジンを切り、指示パネルや声による従いブレーキを踏んだり、ハンドルを左右に振ったりします。
ここでは、シャフトブーツの切れやマフラーなどの固定など機械では見ることができないところを検査します。
最後に排ガスの検査です。
これはプローブをマフラーに差し込んで待つだけの簡単な検査です。
すべての検査に合格したら、係員にシートを渡してはんこをもらいます。
これでラインの検査は終了です。
すべての書類を持って事務所に戻り、少し待てばその場で新しい車検証とシールがもらえるので、古いシールをはがして新しいシールにはりかえましょう。