Client Work
竹富町|「責任ある観光」コミュニケーションデザイン
竹富町「責任ある観光」のクリエイティブディレクションを担当。文化の文脈を軸に、映像中心の編集設計で“配慮を生む理解”へ導く体験を構築しました。
Yu Yamanoha Creative Director / Art Director
Miho Takano Production Manager
Wataru Tamanaha Web Director
Choji Nakahodo Movie Director
Yufuko Matsushima Movie Producer
Akiko Mizuno Photographer
Shinichiro Hada Account Director

概要
竹富町が直面するオーバーツーリズムという深刻な社会課題。 私たちグッドデイズは、この問題の解決を目指すWebサイト「責任ある観光」のクリエイティブディレクションを担当いたしました。
本プロジェクトは、竹富町から委託を受けた代理店とクリエイティブ全体を担当したグランドデザインとの協働体制で進行。プロジェクトの全体設計を担うクリエイティブパートナーとして山入端が参画。クリエイティブディレクター、アートディレクター、プロデューサーという複数の役割を兼務し、課題の背景をロジカルに分析。地域からの真摯なメッセージを社会に届けるため、根幹となるコンセプト立案から実制作、そして運用フェーズに至るまで、全プロセスを横断的にリードしました。
背景・課題
竹富町で策定されたスローガン「またねっ!と言いたいから。その思いが、島と人をつなぐ」。これを、どう発信するかを具体化し、来訪者の態度変容につなげる必要がありました。
観光客の“自分が主役”という視点から、「この土地にお邪魔する」という視点へ行動変容を促す、説得力のあるコンテンツ設計が求められました。
自治体案件としての正確性・信頼性を担保しつつ、伝わる語り口と体験を両立させることが課題でした。
アプローチ
リサーチと軸設定
「Responsible Tourism(責任ある観光)」の考え方を踏まえ、竹富町に今も息づく祭祀・儀礼や伝統芸能に着目。文化=配慮を生む起点と捉え、来訪者の視点転換を設計しました。意味の編集:目的→言葉→体験
既存スローガンを“入口”に、何を行い・何を伝えるかを編集設計。島の思想や行事の意味を来訪者の行動と結びつく文脈に翻訳しました。表現の設計:映像中心+テキスト+スチール
文化の息づかいを映像で可視化し、理解を支える解説テキストとスチールを統合。情報過多を避け、視聴→理解→自制/配慮へ誘導する導線を構築。
実装・運用
情報設計: スローガン→文化の背景→行動の指針という三段構成で、読み手の態度変容を段階的に設計。
コンテンツ: 映像を主軸に、儀礼・芸能・自然との関わりをエピソード化。テキストは平易で誤解の余地が少ない言い回しを徹底。
体験設計: スマホ前提のレスポンシブ最適化と適切な文字サイズ/コントラストで可読性を確保。
進行体制: 行政・制作・地域関係者との確認プロセスを標準化し、表現の適正とスピードを両立。
成果
関係各所からの問い合わせ増など、オーバーツーリズム課題に関心を持つ自治体・団体への波及効果を確認。
文化の意味を軸に据えた編集により、「配慮」へとつながる理解の手がかりを提示。
スローガンの“意図”を、体験に落とし込む設計で具現化。
※本案件の性質上、公開数値は限定的。引き続き、滞在時間・再訪・資料参照率などの運用KPIで評価・改善を行う予定。
今後
多言語展開のアクセシビリティ向上。
関心が低い層(“自分本位の旅”前提の来訪者)に対する自然な伝達手法の探索。空港・港湾・フェリー・宿泊・予約導線前後など、接点別の最適表現と露出のタイミング設計を検討します。
行政・民間・地域コミュニティの協働フレームを拡張し、継続的なコンテンツ更新と現地体験の改善へ接続します。
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